カルチャーぼけ


日本から帰ってきて早や3週間。うーん、日本は美しい国だよね。美的感覚がすべてにおいて洗練されてる。自然も美しい。竹林、畑、田んぼ、茶畑、せせらぎ。ただ市街地はコンクリートで埋め尽くされているけど。この美しい自然は絶やさないでほしい。国技も今でこそ外国人力士であふれているけどやはり美しいスポーツだと思う。公共機関も整っているしね。曽我ひとみさんが北朝鮮から帰ってきたときにつづった詩が頭をよぎる。「空も土地も木も私にささやく。おかえりなさい」。ふるさとっていいよね。
日本の携帯事情には驚いた。アメリカは5年くらい遅れてるよね。あと食べ物にも驚いた。味が変わってきているね。それにどこに行ってもそこそこおいしい。私なんかコンビニで十分満足できちゃったもん。久しぶりに日本に帰ると、懐かしい○○が食べたいと思うんだけど、そういった素朴な味を探すのに逆に苦労した。
でも同時に思う。心のつながりが薄いかな。社会という基盤が薄いかなと。街行く人は互いのことを気にすることもなく極力他人と話をしないようにしているように見えた。ぶつかってもごめんなさいの一言もない。電車に乗るときは我が先と言わんばかりの勢いだ。
言葉って大きいなと思った。私は日本人だからもちろん日本語が苦にならないわけで、それがこんなにすばらしいことなんだ、自分の言いたいことをそのまま正確に表現できるってすばらしいし、気持ちのいいものだと思った。話し相手の気持ちを察しながら表現の言い回しを不自由なく微妙に切り替えることができる。遠くで他人が話している小さな会話もガンガン聞こえてくる。
ふと思う。私は今英語しか使わない薬局にいるわけだが果たしてこれが私にとっていいことなのだろうかと。私は無理をしていないだろうかと。
何にしろこの旅は楽しかった。友達にもたくさん会えたし。何年経ってもみんな変わらないねぇ。もっと日本に帰りたい。もっと日本を感じたい。

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