英語ができたらもっと楽しくなるヨーロッパ旅行 2

ヒースロー空港に着いて最初に見つけた珈琲屋さんのカフェネロ、アンティーク調に古ぼけたフローリング、革製のソファなんかおしゃれな感覚で、ドルからポンドの換金のことで頭が一杯になりながらも、心はすでに「アイ❤カフェネロ」何はともあれそこでダブルエスプレッソを頼み、3人で椅子に座ってまずはレシートを睨みながら、やっぱりまたトラベレックスに戻ってお金をもとに戻して、ATMでお金を下そう、そうすると30ボンドくらい節約できるからお得だよ~、と旦那と息子を説得。というか、説得する必要もないんだけど、そしてこいつらもあまり興味なし、何でもいいから早くホテルに行こうぜってのが頭の中で言っているのが透き通ったようにわかる。では、まずATMで実際お金を下せるか試してみることにした。アメリカでは普段クレジットカードばかりなので日本に居たころのように頻繁にATM機を使うことは滅多になくなり、久しぶりに使うということもあり、ましてや海外、少し硬直状態でATM機の前に立つ。PINなんだっけか…ずいぶんレベルが低い状態ですでに一人困惑状態である。2回目に打ったPINが正解でほっとしたよ。で、問題なく100ポンド下せることができた。しかも、レートは30セントも安いではないか。

結局250ポンドほどドルに逆換金してもらうことに… トラベレックスのカウンターに戻る。これこれでATMが使えてこっちの方がレートがいいのでいくらかもとに戻してくれと、例のインド婦人に説明。もちろん手数料はかからないはずで…なので、おばさまは先ほどのウェルカムモードとは反面に「あなたマジですか(激)モード」になっておりました。

いよいよ地下鉄乗り場に出陣なり。イギリスは以前来たことがあるからと少し甘く満ちた感ありと気付いたのはここ、23年前に行ったころとは様変わりしており以前の余韻すらありません。変わるよね、実家豊橋の駅だってずいぶん変わってしまったのだから…

オイスターカードは複数で共有はできないので、1人一枚づつ購入。5ポンドのデポジットと20ポンドの運賃合わせて25ポンド。息子は14歳で子供料金として半額になるので10ポンド分の運賃+5ポンドのデポジット。支払いはカードで支払い。あんなに苦労して換金したのに…現金はあまり使うことがないのではないかと頭をよぎりました。このデポジットと余った運賃は全額返金してもらえるので、イギリスを経つ前に必ず主要駅で返金してもらいましょう。

ロンドンの地下鉄チューブと言われますが、少し小さいです。私も言われるまではなんとなく小さい?この地下鉄と思う程度でしたが、ロンドンに住む知り合いが190センチくらいある大きなアメリカ人でして、彼曰く、チューブと言われる名にふさわしく、上の角が丸くなっているので混んでいるときにぎりぎりセーフで乗ると角のあたりに立つことになるので巨体を車体の形に添って曲げないといけないようです。160センチの私にはすぐには分かりませんでしたが、やっぱり狭そうです。

ヒースロー空港からは、ほかにヒースローエクスプレスなる電車があります。市内のパディントンまで15分22ポンドで行きます。往復だと37ポンド。オイスターカードを使えば片道3.1ポンド、だいぶ違いますね。地下鉄でローカル人間ウォッチングをしながらカタコト50分かけて行けば、夕食分は浮きます。急ぎでなければそんなのでいいのでは。

英語ができたらもっと楽しくなるヨーロッパ旅行 1

一月に飛行機の予約をしてからこの5カ月間、計画を綿密に立てたヨーロッパ旅行。23年前に行ったのはロンドンだけ。それもかろうじて英語なら片言なら理解できるから何とかなるだろうと選んだ結果、イギリスだけに的を絞って、高校時代の同級生と二人で2週間ほど行ってきた。その時はツアーではなく個人旅行で飛行機のチケットを予約、最初の2泊はファックスを使って事前に予約、残りは現地に到着してからパディントンにあるB&Bで直接交渉して残りの10日ほどを予約。今思ってもあの時代に、初めての海外旅行が個人旅行なんて自分でもよくやったなと思います。そのおかげか思い出深いいい旅・経験をすることができました。今回はあの23年前の旅行と今回の旅行を比較してみて、何がよかったかと改めて思うと、あの頃は片言英語でしたが今回はバリバリ英語ができたため、理解度、感じ方などいろいろな意味で深さが違いました。その辺りについての考察も交えながら今回の旅行について語ってみたいと思います。

今回は、子供が希望したロンドン、私と夫の希望であるパリ、仕事の関係もあって10泊12日間、地図を見ながら三か国以上巡るなら往復チケットではないほうが効率よく各国を訪問できると判断。アメリカンエクスプレスのポイントを利用してニューヨーク(Newark)発ロンドン着、アムステルダム発ニューヨーク着の飛行機はユナイテッドを予約しました。

ニューヨークとロンドンの時差は5時間、飛行時間は約7時間のため私たちの飛行機はニューヨークを10時に出発し翌日の朝10時10分に到着予定であった。約2時間の遅れはあったものの11時過ぎに到着。入国検査と税関は問題なく通過して英国に無事到着。

荷物もあるのでまずはホテルにチェックインしてからその日は観光をする予定していた。3日間のロンドン市内での移動は地下鉄と真っ赤な二階建てが特徴のロンドンバスを利用することに決めていたので、空港を出る前にオイスターカードを購入しなければならない。オイスターカードはニューヨークシティで言えばメトロカード、日本で言えばSUICAカードに似ており、このカードを使用することによって一回の乗車料金が通常4.9ポンドのところ2.4ポンドとなりかなりお得となる。カードは5ポンド払って購入しなければならないけれども、出国する際に駅で5ポンドと残金は返金してくれるというので、NYCのメトロカードと違って観光客にやさしいカードですので使わない手はありません。しかし空港を出る前に両替もして現地通貨をいくらか持っていた方がいいということで両替所を探すことにしました。

今回の旅の前にあまり考察していなかったことが両替。ATMカードを持ってきており、ATM機から簡単にお金を引き出すことができると安心していた半面、万が一何かの都合でATMが使えない危機に陥ったらどうしようと、結果的にけっこうな額をアメリカドルで持ってきていたのが間違いであった。アメリカドルを使わずに持ち歩くのはなんだかばかばかしく思えるし、盗まれたら大変だしと強迫観念に駆られ、持っていると換金したくなるのである。

私だけかな、いつも両替するときになぜか両替トワイライトゾーンにはいってしまうのは。ちなみに数学得意です。薬剤師なので計算もよく普段からしてます。でもなぜか換金してもらったあと頭の中がふわふわしちゃって、現地通貨をゲットした途端、幸せ~・あんし~んモードになって得をしたのか損をしたのかどうでもよくなっちゃうんです。

結局、ヒースロー空港で初めに見つけた両替所はトラベレックス、受付の女性はインド系で「ようこそロンドンへ!」という素敵な笑みを浮かべて私を出迎えてくれました。実際に「Welcome London」と言われたわけではありません。あくまでも妄想です。とにかくまずはレートを聞いてみようと、カウンターに近づき聞いてみるとなんだか少し高め、少しどころか少し以上高めかなぁ?と躊躇している私の顔を見て、そんなことよりもここでは手数料が少々かかるけれども、トラベレックスに行けば余った分をドルに換金する際は手数料なしで換金してくれるから安心よとかお得よ!とか言われ…例のウェルカムロンドンスマイルに吸い込まれるかのように、結局600ドル換金したのです。400ポンド足らずを代わりにもらって、初めてそのカウンター横にATMにあることに気が付き、やっちまったかと思いだしたのです。要はいろんな意味でパニクってたんでしょうね。

ビルとズーマにまずはコーヒーを飲もうと提案、どちらかというと飲んで落ち着いてこの換金状態について考察したかっただけなんですが、まずは3人でカフェネロへ。