英語ができたらもっと楽しくなるヨーロッパ旅行 1

一月に飛行機の予約をしてからこの5カ月間、計画を綿密に立てたヨーロッパ旅行。23年前に行ったのはロンドンだけ。それもかろうじて英語なら片言なら理解できるから何とかなるだろうと選んだ結果、イギリスだけに的を絞って、高校時代の同級生と二人で2週間ほど行ってきた。その時はツアーではなく個人旅行で飛行機のチケットを予約、最初の2泊はファックスを使って事前に予約、残りは現地に到着してからパディントンにあるB&Bで直接交渉して残りの10日ほどを予約。今思ってもあの時代に、初めての海外旅行が個人旅行なんて自分でもよくやったなと思います。そのおかげか思い出深いいい旅・経験をすることができました。今回はあの23年前の旅行と今回の旅行を比較してみて、何がよかったかと改めて思うと、あの頃は片言英語でしたが今回はバリバリ英語ができたため、理解度、感じ方などいろいろな意味で深さが違いました。その辺りについての考察も交えながら今回の旅行について語ってみたいと思います。

今回は、子供が希望したロンドン、私と夫の希望であるパリ、仕事の関係もあって10泊12日間、地図を見ながら三か国以上巡るなら往復チケットではないほうが効率よく各国を訪問できると判断。アメリカンエクスプレスのポイントを利用してニューヨーク(Newark)発ロンドン着、アムステルダム発ニューヨーク着の飛行機はユナイテッドを予約しました。

ニューヨークとロンドンの時差は5時間、飛行時間は約7時間のため私たちの飛行機はニューヨークを10時に出発し翌日の朝10時10分に到着予定であった。約2時間の遅れはあったものの11時過ぎに到着。入国検査と税関は問題なく通過して英国に無事到着。

荷物もあるのでまずはホテルにチェックインしてからその日は観光をする予定していた。3日間のロンドン市内での移動は地下鉄と真っ赤な二階建てが特徴のロンドンバスを利用することに決めていたので、空港を出る前にオイスターカードを購入しなければならない。オイスターカードはニューヨークシティで言えばメトロカード、日本で言えばSUICAカードに似ており、このカードを使用することによって一回の乗車料金が通常4.9ポンドのところ2.4ポンドとなりかなりお得となる。カードは5ポンド払って購入しなければならないけれども、出国する際に駅で5ポンドと残金は返金してくれるというので、NYCのメトロカードと違って観光客にやさしいカードですので使わない手はありません。しかし空港を出る前に両替もして現地通貨をいくらか持っていた方がいいということで両替所を探すことにしました。

今回の旅の前にあまり考察していなかったことが両替。ATMカードを持ってきており、ATM機から簡単にお金を引き出すことができると安心していた半面、万が一何かの都合でATMが使えない危機に陥ったらどうしようと、結果的にけっこうな額をアメリカドルで持ってきていたのが間違いであった。アメリカドルを使わずに持ち歩くのはなんだかばかばかしく思えるし、盗まれたら大変だしと強迫観念に駆られ、持っていると換金したくなるのである。

私だけかな、いつも両替するときになぜか両替トワイライトゾーンにはいってしまうのは。ちなみに数学得意です。薬剤師なので計算もよく普段からしてます。でもなぜか換金してもらったあと頭の中がふわふわしちゃって、現地通貨をゲットした途端、幸せ~・あんし~んモードになって得をしたのか損をしたのかどうでもよくなっちゃうんです。

結局、ヒースロー空港で初めに見つけた両替所はトラベレックス、受付の女性はインド系で「ようこそロンドンへ!」という素敵な笑みを浮かべて私を出迎えてくれました。実際に「Welcome London」と言われたわけではありません。あくまでも妄想です。とにかくまずはレートを聞いてみようと、カウンターに近づき聞いてみるとなんだか少し高め、少しどころか少し以上高めかなぁ?と躊躇している私の顔を見て、そんなことよりもここでは手数料が少々かかるけれども、トラベレックスに行けば余った分をドルに換金する際は手数料なしで換金してくれるから安心よとかお得よ!とか言われ…例のウェルカムロンドンスマイルに吸い込まれるかのように、結局600ドル換金したのです。400ポンド足らずを代わりにもらって、初めてそのカウンター横にATMにあることに気が付き、やっちまったかと思いだしたのです。要はいろんな意味でパニクってたんでしょうね。

ビルとズーマにまずはコーヒーを飲もうと提案、どちらかというと飲んで落ち着いてこの換金状態について考察したかっただけなんですが、まずは3人でカフェネロへ。

人生に目的を

今朝、Reader’s Digest の “50 Easy habits that help you live longer, according to science”  (科学検証で明かされた、長生きするための50の習慣)を読んでいました。Reader’s Digestとは、縦横20センチx15センチくらい定期刊行本で、よく病院の待合室によく置いてあり、高齢の方がよく読んでいるような印象が昔は個人的にはありました。Reader’s Digest=おばちゃんの印象が若いころにはあったのでかっこ悪くて触るのも嫌だったんです。まあ、あの頃は開いても英語そのものを読むのが大変だったと思いますが、若かったんですね。興味を持ち始めたのは、私がアメリカに薬剤師の免許をトランスファーしようといろいろネットを探していた2003年です。今はなき「Luka’s Pharmacy」というブログで、ブロガーのLukaさんがよく読んでいて、この雑誌の記事は短めで読みやすい、英語上達にはなかなかいいし、医学・健康に関する記事も豊富だと知り、当時はTOEFLのスピーキングの勉強もしていたので、はまったんです。あのくらいさくっと読めるようになるといいですね。今はオンラインで読めますので日本にいるみなさんも英語が上達したいと思っていたらぜひお試しあれ、英語の勉強になりますよ。余談ですがLukaさんに出会えたから今の私があるんです。

この記事ですが、だいたい日本人なら実践している生活習慣を科学検証しながら説明している内容です。ジョギング、コーヒーがいい、植物性タンパク質、お酒がいい、果物を食べるとか、エアロビクスがいい、ストレッチがいい、この辺りは日本人的には納得いくし、多くのみなさんが普段から実践されていると思います。そうしてパラパラ速読していくとびっくり”Follow the Japanese way of eating”(日本人の食生活を見習いなさい)と題して「腹八分目」がありました。納得ぅ、アメリカ人の食べ方はだいたい「腹十二分目」ですね。最後の二分はデザートで締めくくるみたいな。その次に目に留まったのが “Find purpose”(目標・目的を見つけよう)でした。今現時点で人生の目標、漠然だぁ、はっとさせれれました。母が隣にいたので聞いてみました。すると少し考えてから「健康に長生きすること」、長生きすることの目標はと聞いてみると「いやいや長生きはしたくない、もういつ死んでも悔いはない」と、ちょっと意外でした。楽しそうな人生を送っている最中にいつ死んでもいいと思えることが、48歳の現在まだ「死」を現実的に直視できない私には不思議な回答でした。母は今74歳、ヘルパーの資格制度ができたときに長年営んできた喫茶店を人生の一大決心、スパッと閉めてヘルパーになり、そののち第二期ケアマネージャの資格を50代で取得して20年近く地元病院に勤務し70歳で定年退職。ほぼ人生働き詰めできて、最近は体操教室に行ったり、シニアカレッジに行ったり、毎日社交的にいろんな人たちと交流を持って素敵なシニアライフを楽しんでいます。「悔いはない」なんて言えるってことは充実しているんですね。目的地に辿り着いた母には新たな目的が見つかるまで目標はいらないんです。

目標があった方が生きやすいという人もいれば、与えられた障害を乗り越えて生き延びるなんて生き方もあると思います。人生は長い道、どこかに向かっている道にはその目的地がないとだめだという人と、あっちこっち迷いながらいろいろなお店によりながらでこぼこ道にもたまには出くわしながら目的地はないけれどぶらぶらする人もいるでしょう。目的地も最初から変わらない人も稀ですがいると思います。でも目的地が変わるのは悪いことではなくて人生の長い道むしろ臨機応変にいいことではないでしょうか。目的地に到着したらしばらくその地を楽しむ、そしてしばらくしたらまた新たな目的地に向かう。最終的なゴールがどこなのか何なのか把握している人は最高です。そのゴールに向かって、小さな目標を作りそれを一つずつクリアすればいずれ最終地に着きます。私には若いころから大きなゴール・夢がなかったので、ずいぶん遠回りしてると思います。でもそれが私には向いているなと思います。目標はあった方が好きだけど、普通の道路じゃなくてだれも行ったことがないような裏道とかが好きです。

今の目標?高校生のころからほぼなんらかの形で仕事をしてきたKayobe、ここ数年退職まで何年とか早くリタイアして自由の身になりたいなんていろいろ考えてきました。でもリタイアしなくていいのでは、何かちょろちょろでもいいから一生仕事をしていってもいいのでは、逆にそうあるべきではないかと思考を切り替えつつある今日この頃、今の目標は「退職という定義のない人生を送ること」かな。