今朝、Reader’s Digest の “50 Easy habits that help you live longer, according to science” (科学検証で明かされた、長生きするための50の習慣)を読んでいました。Reader’s Digestとは、縦横20センチx15センチくらい定期刊行本で、よく病院の待合室によく置いてあり、高齢の方がよく読んでいるような印象が昔は個人的にはありました。Reader’s Digest=おばちゃんの印象が若いころにはあったのでかっこ悪くて触るのも嫌だったんです。まあ、あの頃は開いても英語そのものを読むのが大変だったと思いますが、若かったんですね。興味を持ち始めたのは、私がアメリカに薬剤師の免許をトランスファーしようといろいろネットを探していた2003年です。今はなき「Luka’s Pharmacy」というブログで、ブロガーのLukaさんがよく読んでいて、この雑誌の記事は短めで読みやすい、英語上達にはなかなかいいし、医学・健康に関する記事も豊富だと知り、当時はTOEFLのスピーキングの勉強もしていたので、はまったんです。あのくらいさくっと読めるようになるといいですね。今はオンラインで読めますので日本にいるみなさんも英語が上達したいと思っていたらぜひお試しあれ、英語の勉強になりますよ。余談ですがLukaさんに出会えたから今の私があるんです。
この記事ですが、だいたい日本人なら実践している生活習慣を科学検証しながら説明している内容です。ジョギング、コーヒーがいい、植物性タンパク質、お酒がいい、果物を食べるとか、エアロビクスがいい、ストレッチがいい、この辺りは日本人的には納得いくし、多くのみなさんが普段から実践されていると思います。そうしてパラパラ速読していくとびっくり”Follow the Japanese way of eating”(日本人の食生活を見習いなさい)と題して「腹八分目」がありました。納得ぅ、アメリカ人の食べ方はだいたい「腹十二分目」ですね。最後の二分はデザートで締めくくるみたいな。その次に目に留まったのが “Find purpose”(目標・目的を見つけよう)でした。今現時点で人生の目標、漠然だぁ、はっとさせれれました。母が隣にいたので聞いてみました。すると少し考えてから「健康に長生きすること」、長生きすることの目標はと聞いてみると「いやいや長生きはしたくない、もういつ死んでも悔いはない」と、ちょっと意外でした。楽しそうな人生を送っている最中にいつ死んでもいいと思えることが、48歳の現在まだ「死」を現実的に直視できない私には不思議な回答でした。母は今74歳、ヘルパーの資格制度ができたときに長年営んできた喫茶店を人生の一大決心、スパッと閉めてヘルパーになり、そののち第二期ケアマネージャの資格を50代で取得して20年近く地元病院に勤務し70歳で定年退職。ほぼ人生働き詰めできて、最近は体操教室に行ったり、シニアカレッジに行ったり、毎日社交的にいろんな人たちと交流を持って素敵なシニアライフを楽しんでいます。「悔いはない」なんて言えるってことは充実しているんですね。目的地に辿り着いた母には新たな目的が見つかるまで目標はいらないんです。
目標があった方が生きやすいという人もいれば、与えられた障害を乗り越えて生き延びるなんて生き方もあると思います。人生は長い道、どこかに向かっている道にはその目的地がないとだめだという人と、あっちこっち迷いながらいろいろなお店によりながらでこぼこ道にもたまには出くわしながら目的地はないけれどぶらぶらする人もいるでしょう。目的地も最初から変わらない人も稀ですがいると思います。でも目的地が変わるのは悪いことではなくて人生の長い道むしろ臨機応変にいいことではないでしょうか。目的地に到着したらしばらくその地を楽しむ、そしてしばらくしたらまた新たな目的地に向かう。最終的なゴールがどこなのか何なのか把握している人は最高です。そのゴールに向かって、小さな目標を作りそれを一つずつクリアすればいずれ最終地に着きます。私には若いころから大きなゴール・夢がなかったので、ずいぶん遠回りしてると思います。でもそれが私には向いているなと思います。目標はあった方が好きだけど、普通の道路じゃなくてだれも行ったことがないような裏道とかが好きです。
今の目標?高校生のころからほぼなんらかの形で仕事をしてきたKayobe、ここ数年退職まで何年とか早くリタイアして自由の身になりたいなんていろいろ考えてきました。でもリタイアしなくていいのでは、何かちょろちょろでもいいから一生仕事をしていってもいいのでは、逆にそうあるべきではないかと思考を切り替えつつある今日この頃、今の目標は「退職という定義のない人生を送ること」かな。