日本からアメリカの薬剤師をめざしている方へ 3 [チェーン薬局でがんばるぜ]

チェーン薬局を介してH1bをゲットしようと決意された方へ
アメリカのチェーン薬局とは一体どんな感じ? 一般的にはあまりいい印象はありません。アメリカ人でも PharmD を取得してから初めてチェーン薬局で働く人のうち、1、2年でバーンアウトしてしまう人が少なからずいます。逆に病院薬剤師は絶対いや、私はチェーンの方がいいという人もいます。
チェーン薬局は通常、1日平均200枚をさばくところで1人の薬剤師、1~2人のテクニシャン、1~2人のキャッシャーからなります。1日平均300枚をさばくところでは薬剤師は2人になります。逆に1日60枚くらいならテクニシャンもキャッシャーもおらず一人三役です。シフトは9時~9時が一日おきで週末は隔週勤務です。ずーっと立ち仕事ですよ。私は一度一人で9時から7時までで200枚こなしたことがありますが、そのときはテックが二人いたけど、カウンセリング、電話による処方箋の受付(日本ではないかと思いますが、こちらはファックス、Eメールのほかに電話でも受け付けます)、患者からの問い合わせ、保険会社への問い合わせ、それと200枚の処方箋の監査と…ランチは食べれず、夕食も食べることなくぶっとうしでした。けっこう肉体的、精神的につらい仕事となることもしばしば。私が今勤務しているところは一日に500枚~600枚をさばきます。薬剤師は3人、テックが3~4人、キャッシャーが2人ですが、ひっきりなしに忙しいです。おっとぉ言い忘れましたが、ドライブスルーがあったらもっと大変ですよぉ。私の薬局にはドライブスルーはありません。あぁそれと、在庫管理、薬品・備品の発注、薬品の返品、などなどの雑務もたんまりあります。
これだけだったらいいんですが、何が問題かと言うと、どんな人と仕事をするかです。みな、できのいいテクニシャンだったらいいのですが、そうではないのが現実。できないのは、命令なんて絶対聞いてくれませんよ。そういう部下をいかに使いこなすかと言うのはまた別問題ですね。これはアメリカで医者をしている人も同じ悩みを持っているはず。看護婦をいかに使うかというのはけっこう死活問題かも。日本人みたいに上司の言うことはハイハイなんて聞きませんからね、アメリカ人は。ストレートにやってなんて言ったら、なんでよぉ、なんて文句言われます。もう揚げて揚げてそれでやっと聞いてくれるという感じでしょうか。おまけに相棒となる薬剤師がどんな人かというのもあります。できない、怠け者薬剤師とコンビを組むとえらいことになります。この辺りは運で、どこの会社に言っても必ずある問題です。まぁいやならほかの店舗に変えてもらうなどして、いい環境が見つかるまで転々としてみるといいかもしれないですね。
市民権もグリーンカードもない日本に住んでいる方がFPGECの道を選ぶなら、一度くらい見学でもしておいたほうがいいかもしれません。私はグリーンカードがあったのではじめはテックとして勤務し、こういったギャップを克服していきました。自分にはできないかなぁとも思いましたが、日本人だからでしょうか、患者が文句言ってもアメ人のように簡単には逆切れしないし、誤るのは平気(アメ人は謝るの大嫌いです)だし、ある程度アメ人のようにがんがん言える薬剤師になると、アメ人のようにストレスを溜めることもなくできるかななんて思うようになりました。実際、今薬剤師として仕事をしていますが、割と楽しんでやっています。まぁまだ痛い目にあってない証拠かな?

1件のコメント

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    インターン中からなのですが、クレーム対処を頻繁に任せられました。
    というのも飲み会での上司の愚痴の聞き流し、適当な受け答えというこ

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